住宅ローン破産に対する備え

こんにちは、枚方市で活動する不動産エージェント 枚方不動産情報館です。収入が大きく減る、または途絶えて、住宅ローンの返済に困る「住宅ローン破産」・・・35年間、収入が大きく減ることはない、途絶えることはない!と言い切れる人はいないと思います。ほとんどの方は収入に対して何らかのリスクを抱えていますので、本日はそのリスクに対する備え方に関してお話します。

住宅ローン破産

住宅ローンの支払いが困難になる原因

細かいことを挙げればきりがないのですが、具体的に列挙すると住宅ローンの支払いが困難になる主な原因は以下のとおりです。

 

1)本人死亡
2)何らかの理由で働くことができなくなる
3)会社が倒産してしまい転職を余儀なくされる
4)体調不良で転職を余儀なくされる
5)新しい可能性に賭けて転職してしまう
6)奥さんと収入合算していたが、出産のため休職を余儀なくされる
7)奥さんと収入合算していたが、出産を期に退職してしまう
8)奥さんと収入合算していたが、離婚してしまう
9)天災で建物が損傷し、住み続けることができなくなる(2重ローン)

 

収入が大きく減る、または途絶えるからローンの返済に困る訳です。それでは、向こう35年間、収入が大きく減ることはない、途絶えることはないと言い切れる人がどれくらいいるでしょうか。ほとんどの方は収入に対して何らかのリスクを抱えます。


住宅ローン破産に対する最大の対策は「買った値段で売れる物件」を買うこと

いざという時には売却してローンが完済できれば、家はなくなっても再起は可能です。住宅ローン破産の悲惨なところは、売却しても債務が残る「家を取られてローンが残る」状況です。生活の立て直しをしなければならないのにマイナスのスタートは本当に厳しいです。

 

ではなぜ住宅ローン破産が起こるのでしょうか。答えは簡単です。何も考えずに新築を買ってしまうからです。住宅ローンの返済スピードと資産目減りのスピードがリンクしないため、万が一の時に悲惨な状況となってしまいます。新築は購入価格の少なくとも2割は業者の利益のため、買った瞬間から資産目減りが始まります。マンションは築15年にかけて、戸建ては築20年にかけて資産が減少し、以後は安定して推移していきます。

 

仮に買った値段で売れるとしたらどうでしょう?中古住宅なら可能です。築15年4000万円のマンションは20年後も資産価値を大きく目減りさせない期待が持てます。
重要なのは「資産価値を維持できるか」という点です。そして、新築よりも中古を選択する方が資産保全に期待が持てる、ということです。よっぽど家にこだわりがあって、多少リスクがあろうとも、資産価値を消費してしまったとしてもいいと言える比較的財産のある方は別として、普通の人は「万が一でもスタートに戻れる」買い方が重要だと思います。

 

住宅は大きな買い物です。だからこそ「安全」が第一です。「万が一でも買った値段で売ることができる買い方」であるべきなのです。

住宅購入=新築という幻想に惑わされることなく、冷静に正しい判断を行いたいものです。


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